2020年度「学問への扉」担当教員アンケート調査の結果の概要
【調査目的】
「学問への扉」のさらなる質の向上をめざし、実施した授業の実態について教員側からみた工夫や困難、各種教員への支援の有用性や学生の能力向上の実感を把握すること、それらの年次比較を行うことを目的として、毎年度同一項目の質問紙調査を行っています。
【調査時期・方法】
担当教員を対象とした質問紙調査を2020年7月28日から8月31日までを回答期間としてオンライン(大阪大学教育支援システムKOAN)で実施しました(回答者数:116名)。
【調査結果のポイント】
- COVID-19の影響により原則全面オンライン開講となったため、グループワークの不便はあったと思われるが、パソコンなどのICT機器の活用が進んだ。
- 担当者便覧については59%、担当者FDについては51%の教員が参考にしていた。とくにFDについては昨年度の39%よりは向上した。コロナ禍ということもあり教員へのより柔軟かつ迅速な支援の必要性が推測される。
- 依然として「リーダーシップ」、および「文化的、国際的な多様性を正しく認識する能力」については、ほかの項目に比べて、達成できなかった、または身に着けさせようと思っていなかったという回答の割合が高かった。
- 自由記述回答では、コロナ禍でほかの全学共通科目も制限を強いられる中で、「学問への扉」が学部を超えた新入生同士の交流の場として貴重な場となったことを実感する声が多くみられた。
- 困難については、キャンパス間移動の負担の解消などオンライン授業によって昨年度から改善された点もある一方で、大学で利用するオンラインツールの不足点や、実験・フィールドワークにおける困難・工夫の必要性が顕著であった。
【各項目の概要】
1.「学問への扉」の授業において、どのような教育方法を取り入れられましたか?
2.「学問への扉」担当教員向け支援について
2-1.担当者便覧をどの程度参考にされましたか?
2-2.担当者FDをどの程度参考にされましたか?
3.「学問への扉」をご担当されて、良かった点、難しかった点などについて
3-1.「学問への扉」をご担当されて、良かった点をご自由にお書きください。
3-2.「学問への扉」がメディア授業になったことにより、工夫した点をご自由にお書きください。
3-3.「学問への扉」をご担当されて、難しかった点、困った点をご自由にお書きください。
3-4.「学問への扉」がメディア授業になったことにより、大変だった点をご自由にお書きください。
COVID-19の影響のなかで学生の様子・教員側の状況について詳細なご意見をいただきました。自由記述式のため、分析を行ったのちに別途情報公開いたします。
4.「学問への扉」の授業を通じて、以下の項目を学生に身につけさせることが、どの程度達成できたと思われますか?
最もあてはまると思うものを選んでください。
身につけさせようと思っていなかった場合は、「あてはまらない」を選んでください。
5.今後の参考とさせていただきますので、学生配属システム等、科目運営上の改善点があれば、ご自由にお書きください。
改善案を含め貴重なご意見を多く頂戴しました。ご意見につきましては関連部署とも検討のうえ、今後の全学的なオンライン授業への支援や次年度以降の「学問への扉」の実施に役立ててまいります。