2019年度「学問への扉」担当教員アンケート調査の結果の概要

【調査目的】

「学問への扉」のさらなる質の向上をめざし、実施した授業の実態について教員側からみた工夫や困難、各種教員への支援の有用性や学生の能力向上の実感を把握すること、それらの年次比較を行うことを目的として、毎年度同一項目の質問紙調査を行っています。

【調査時期・方法】

担当する教員を対象とした質問紙調査を2019年7月16日から8月31日までを回答期間としてオンライン(大阪大学教育支援システムKOAN)で実施しました(回答者数:150名)。

【調査結果のポイント】

  • 新設科目のため手探りの面もありながら、概ねグループワークやプレゼンテーションなど学生主体の教育方法が活用されていた。
  • 担当者便覧については65%、担当者FDについては39%の教員が参考にしていたが、初年度ということもあり、さらなる活用や情報発信の点で支援体制の課題が推測される。
  • 分析的・批判的思考力(クリティカルシンキング)、学術的な教材を読み、理解する能力、明瞭かつ効果的に書く能力、明瞭かつ効果的に話す能力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、問題を発見することができる能力、自由に発想することができる能力解決の道筋を立てることができる能力については、達成されたと回答する教員が多くみられた。
  • リーダーシップ、および文化的、国際的な多様性を正しく認識する能力については、ほかの項目に比べて、達成できなかった、または身に着けさせようと思っていなかったという回答の割合が高かった。
  • 自由記述回答では、新入生との距離の近さや議論の盛り上がりなどを実感し、「学問への扉」の意義を理解していただけた声が複数寄せられた。
  • 一方、1クラスの学生数や教育環境(教室の設備、インターネット・ツール等)についてのご意見、多様な学生が1クラスに集うからこそのモチベーションや関心・事前知識のばらつきへの対応、成績評価などの点で困難もみられた。

【各項目の概要】

1.「学問への扉」の授業において、どのような教育方法を取り入れられましたか?

2.「学問への扉」担当教員向け支援について

2-1.担当者便覧をどの程度参考にされましたか?

2-2.担当者FDをどの程度参考にされましたか?

3.「学問への扉」をご担当されて、良かった点、難しかった点などについて

自由記述式のため、分析を行ったのちに別途情報公開いたします。いただいたご意見については、次年度の参考とさせていただきました。

4.「学問への扉」の授業を通じて、以下の項目を学生に身につけさせることが、どの程度達成できたと思われますか?

最もあてはまると思うものを選んでください。

身につけさせようと思っていなかった場合は、「あてはまらない」を選んでください。

5.今後の参考とさせていただきますので、学生配属システム等、科目運営上の改善点があれば、ご自由にお書きください。

詳細な点まで貴重なご意見を多く頂戴いたしました。ご意見につきましては担当部署において検討のうえ、次年度以降の実施に役立ててまいります。