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- 2023年度
阪大の生きものに生物多様性を学ぶ
担当教員の狙い
- 生物の多様性について有機的に学んでほしい!
- 過去・現在を知ることで、人類と生物の未来について考えてほしい!
- 各自の自然観をもってほしい!
ここがオモロイ!!
- 幅広い観点から生物の多様性を考える!
- 五感で学んで記憶に残す!
コースデザインと学びのプロセス
回 | 学びのプロセスと教授法 | 授業外学習 | |
1 |
イントロダクション | フィールドワークでの安全講習 | 事後レポート |
2 |
フィールドワーク(日曜日に学外の野山で5回分の授業を行う)
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3 | |||
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7 | 講義 | ||
8 | 講義 | ||
9 | 講義 | ||
10 | 講義 | ||
11 | 講義 | ||
12 | 講義 | ||
13 | 講義 | ||
14 | 講義 | ||
15 | 発表(待兼山歌会) |
授業の概要(シラバスを一部引用)
幸運にも大阪大学豊中キャンパスには、わずかながら自然が残っています。そこには過去の人類の生活の営みを知るヒントも残されています。人工的な環境に埋め尽くされた中に残された自然に触れることで、今後の人類の進み方を考えることができるかもしれません。この授業では、生物学だけでなく、経営・保全・考古・フィールドワークなどのさまざまな観点から、ヒトを含めたキャンパス内の自然と生物について共に考えます。
幅広い観点から生物の多様性を考える!
――多領域の専門家によるオムニバス講義
普段意識することは少ないかもしれませんが、わたしたちの日常生活は昔の環境やヒト以外の生物とも関連しています。この授業では、生物学だけでなく、人類がこれまで種を維持するうえで自然に適応しながら生きてきた歴史や術をさまざまな観点から学んでいきます。
担当される先生方には、生物学はもちろん、経営学やデザイン、考古学など、一見「え?生物とどうつながるの?」と思うような領域をご専門とする方もいらっしゃいます。その先生方の領域横断的な連携のねらいは、オムニバス形式の講義を経るうちに、受講生の頭の中で幅広い知識やそれぞれの分野の考え方が有機的につながり、生物の多様性とはどういうことなのかについて、多角的に理解を深めてもらうことにあります。受講生は、「実は、キャンパス内にも人の暮らしと生物の多様性を維持する工夫がたくさんある」というキャンパス・デザインの講義や、「豊中キャンパスがある待兼山には昔何があったのか?」という歴史の講義を聞くなかで、阪大生の身近なところにも隠れている生物の多様性について知っていきます。
このように、受講生にとって身近なところからスタートすることで、好奇心を育みながら生物の多様性を考える「種」を得られることが、この授業の醍醐味です。その「種」が今後の学生生活や社会に出た後に広がってほしい、そして、人間は今後どのような環境・暮らしを築いていけばよいのか考えてもらえたらという先生方の願いが、この授業には込められています。
見て感じて…五感で学んで記憶に残す!
――阪大生にとって身近な豊中キャンパス・妙見山周辺でのフィールドワーク
また、学生たちに身近なものとして生物多様性を考えてもらうために、講義室を出てフィールドワークも行います。普段の授業では、豊中キャンパスの中を実際に見てまわることがあります。豊中キャンパスは、「待兼山」と呼ばれる丘陵に立地し、3つの池の水場や緑が豊富なキャンパスです。その広さゆえに、豊中キャンパスに通学していても、あまりゆっくりキャンパス内を歩きまわることはないでしょう。
しかし、実は遺跡や古墳があったり、キツネやクラゲなど多様な生物が生息していたり、竹やぶは地元の方との交流の場になっていたりと、さまざまな側面があります。実際に先生方に案内していただきながらキャンパス内をまわることで、普段は気づきにくい植生の現状や大学の環境保全の取り組みについて知ることができます。キャンパスをまさに「学びの素材」とすることで、受講生は自らも自然や生物の一部として日々生活していることを実感しているようです。授業のなかでは、待兼山を題材に歌を詠むこともあるなど、学習のかたちとしてもユニークです。
さらに、土日を使って妙見山など近隣の里山でもフィールドワークを行います。そのねらいは、キャンパスとなっている待兼山とは異なる自然の姿を五感で感じること。蛍を見たり、草木を触ったり、野苺を食べたり…と、まさに自分の身体をフルに使って自然を体験することで、学びを記憶に残すことができます。
フィールドワーク以外の講義でも、実際の事例や写真などから、なるべくわかりやすく印象に残るかたちで授業内容を伝えるという工夫がなされています。これらの学生の印象や記憶に残る学びは、その後の何気ないキャンパス内での生活や他地域での旅行の際にも思い出されることがあるでしょう。とくに関心をもった受講生は、その後、「アドヴァンスト・セミナー」を受講することで、さらに「学問への扉」の学びを継続することも可能です。場合によっては、その学びが各専門分野での応用や学外でのボランティア活動、将来の進路にも影響を与えることもあるそうです。
※授業観察・インタビュー実施日:2023/06/19