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  • 文学
  • 人間科学
  • 2019年度

芸術を通して脳科学を学ぼう

担当教員:好井 千代先生(文学研究科)

担当教員の狙い

  • 文系と理系の学問分野を幅広く柔軟に横断できる学際的な思考力を身につけてもらいたい。

ここがオモロイ!!

  • 様々な学部の学生が共に学ぶ工夫!

  • 授業の双方向性を高める!

コースデザインと学びのプロセス

学びのプロセスと教授法

授業外学習
1

イントロダクション

 
2

講義

グループ学習 発表と全体議論  
3

講義

グループ学習

発表と全体議論

 

4 講義 グループ学習

発表と全体議論

 

5 講義 グループ学習

発表と全体議論

 

6 講義 グループ学習

発表と全体議論

 

7 講義 グループ学習

発表と全体議論

 

8 講義 グループ学習

発表と全体議論

 

9 講義 グループ学習

発表と全体議論

 

10

学生の個別発表とそれに対するフィードバック

個人発表準備

 

 

11

学生の個別発表とそれに対するフィードバック

12

学生の個別発表とそれに対するフィードバック

 

13

グループ学習と全体議論

 

14

グループ学習と全体議論

 
15

グループ学習と全体議論

レポート作成

授業の概要

なぜ人間は芸術を嗜むのでしょうか?音楽、絵画、文学作品を味わうとき、脳はどのように反応しているのでしょうか。
この授業は、文系学問の芸術と、理系学問の脳科学を融合した学際的な講義を通して、どの分野の研究においても役立つ「柔軟な考え方やものの見方」を身につけることを目標としています。
芸術が脳に及ぼす影響について脳科学の研究成果を学びながら、学生同士の議論を通して芸術の意義を多角的に考えます。

様々な学部の学生が共に学ぶ工夫!

本授業のテーマは、「芸術」と「脳科学」です。
一見、関係がなさそうに見える二つのテーマを用いて、身近に起こる様々な課題についてじっくり考える形で進められます。
具体的には、毎回それぞれ設定されたテーマについて、30分講義があり(間に動画視聴の時間もあります)、次にテーマに即した課題についてグループで議論を行います。その後、各班がそれぞれ教室の前に出て議論の内容を発表し、さらにクラス全体で議論を行います。
講義では、音楽、絵画、文学
などの芸術作品を脳科学的な視点で見たらどのようになるのか、という内容で展開されますが、このように一つの学問領域を多様な観点で捉える内容を設定すると、様々な学部の学生が興味を持って課題に取り組むことができます。とはいえ、講義内容についてはレベルを下げることなく、世界における最先端の研究が紹介されます。
実際の研究論文が紹介されるので、学生も本格的な研究知見の一端に触れることができます。
最先端の研究紹介と、身近な事例となる動画視聴等を混合させることで、様々な学部に所属する学生が共に学び、議論することができます。

授業の双方向性を高める!

本授業では、できるだけ双方向性を高める工夫がなされています。
授業の全体構成は、基本的に【講義:30分、グループワーク30分、全体討議:30分】で展開されます。
その中でも、全体討議を30分と長くとることで、じっくりと議論する時間を確保されています。
一般的に教室全体のディスカッションは、多くの人の意見を聞くことができる利点があります。
一方で、大勢の前では自分の意見を言うのが難しい側面もあります。
本授業では、講義で知識を取り入れた上で、まずは発言しやすいよう
3〜4名一組のグループ学習を導入し、十分に議論した後、全体討議を導入することで、できるだけ多くの学生が発言できる環境が整えられています。
全体討議では、まず発表班が前に出て、グループで話し合った内容を発表します。
それに対して、他のグループの学生や先生が、質問・コメントをして進行します。

また先生は全ての局面において、学生との対話を心がけておられます。
講義の途中には学生全体に対して、適宜簡単な発問を行い、その答えについて挙手を求めます。
グループ学習時には先生が常時机間巡視し、できるだけわかりやすい言葉で質問し、グループとの対話を重ねておられます。
このように、様々な背景の学生がいることを踏まえて、できるだけ学生に寄り添うように、学生自身が持つ具体的な経験と授業内容を結びつけるような質問をして、学生の理解状況の把握に努めたり、議論のファシリテーションでは身近な言葉を使用したりすることを心がけておられます。