• 文系
  • 外国語学
  • 2019年度

インドネシアの歴史と社会

担当教員:菅原 由美先生(言語文化研究科)

担当教員の狙い

  • 資料集めや書く訓練を通して、アカデミックスキルを身につけてほしい
  • 歴史を学ぶことを通して、現代を見る意味を考えてほしい

ここがオモロイ!!

  • 授業外学習を授業内容と連動させる!
  • レポートの書き方を学ぶ工夫!

コースデザインと学びのプロセス

学びのプロセスと教授法 授業外学習
イントロダクション リーディング課題+読書ノート作成
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講義 

グループ学習

発表と全体議論

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グループ学習

発表と全体議論

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発表と全体議論

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発表と全体議論

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グループ学習

発表と全体議論

授業の概要(シラバスより一部引用)

本授業は、インドネシアの歴史の流れを押さえた上で、インドネシア社会にとっての民族と宗教について考えることができるようになることが目標です。
インドネシア社会を理解するための基礎的な知識を、インドネシアが成立する以前の東南アジア島嶼部の歴史からポスト・スハルト期までのインドネシアの歴史について、講義や文献の講読を通して身につけます。
その上で、現在のインドネシア社会をみる上で重要なポイントである民族及び宗教の問題についても考えていきます。

授業外学習を授業内容と連動させる!

理解を深めるための授業外学習

学生は毎回、事前に配付されたインドネシアの歴史に関する学術論文を講読し、読書ノートを作成した上で、授業に臨みます。
授業の中では、事前学習をさらに深めた内容の講義がなされます。
その後、グループで現代社会の問題について議論を行い、グループでの議論内容を黒板に記入のうえ発表し、その後全体での議論へと展開されます。
事前課題の読書ノート作成時には、内容のまとめ、キーワード、疑問点を記入するようになっています。
このように、文献を読むにあたって十分な経験がない1年生には、読む際に、どこに焦点化すればよいかを示すことで、今後の大学生活で文献を自ら読むための訓練となります。
そして、その事前課題には、毎回、先生がフィードバックをされており、学生はさらにそこから学ぶことができます。
学生が、こうした十分な事前課題に取り組むことによって、授業での講義内容の理解を深めることが可能になり、知識が十分に蓄積されることで、全員がその後のディスカッションに深く関与することができます。

本授業は、授業前の事前課題と授業の前半でインドネシアの歴史について学び、後半にはグループでインドネシアに限らず、現代社会の問題について議論を行うようにデザインされています。
歴史上の問題と現代の問題を比較しながら議論することは、歴史学の基礎を学ぶこととなり、同時に文献講読・議論・論文執筆といったアカデミックスキルを学ぶことができます。
また、専門外に開いた内容で、全学部の学生に共通するような議論内容を設定することで、様々な学部の学生が力を発揮できるようにデザインされています。議論の内容が難解な場合は、先にディスカッションを行う場合もあるそうです。

様々なインプットの様式

本授業では、授業内外において、文献講読・講義・動画視聴・自らの資料収集といったように様々な形式でインプットがなされます。
授業で知識を習得するのは、「講義」というイメージが強いですが、知識の特性によって、インプットの方法を変えることで、学生の理解を促進します。
また、多様な知識を習得することは、ディスカッションや発表のようなアウトプットの良質化にもつながります。

レポートの書き方を学ぶ工夫!

本授業では、全体を通して学生自身が設定したテーマに沿ったレポートの作成が求められます。
レポートでは、自らテーマを設定することと、先行研究となる論文を3点引用することが条件として示されます。
このレポート課題は、授業後に学生が一人で取り組むというよりは、コースを通して、教員が伴走しながら少しずつ作成し、コースの終盤に完成を目指すよう進められます。具体的には、コースの冒頭で、教員がアカデミック・ライティングの方法について講義し、その後は、授業外での教員とのメールのやりとりで、少しずつ進めていきます。
授業内でレポートの内容を詳しく扱うことはありませんが、進捗の状況を授業中に確認しています。
このようにレポートは、最終的な課題として課すこと以外に、授業と並行して少しずつ進め、授業の終盤に完成を目指す方法もあります。この方法は、特にアカデミック・ライティングの経験が少ない1年生に効果的です。