- 文系
- 文学
- 2019年度
ビブリオバトル入門
担当教員の狙い
- 普段読むもの以外の書物に関心を広げてほしい
- どうすれば人に上手く伝えられるか自分で考えてほしい
ここがオモロイ!!
- リフレクション(ふりかえり)を促す!
- タイムマネジメントの工夫!
- 異なる分野の学びを促す!
コースデザインと学びのプロセス
回 | 学びのプロセスと教授法 | 授業外学習 | |
1 |
オリエンテーション |
||
2 |
発表1-1(好きな書籍) |
発表担当以外の学生 聴講 ディスカッション ふりかえり |
発表担当回は 発表準備 |
3 |
発表1-2(好きな書籍) |
||
4 |
発表1-3(好きな書籍) |
||
5 |
発表2-1(異なる分野の書籍) |
||
6 |
発表2-2(異なる分野の書籍) |
||
7 |
発表2-3(異なる分野の書籍) |
||
8 |
発表3-1(古典) |
||
9 |
発表3-2(古典) |
||
10 |
発表3-3(古典) |
||
11 |
発表4-1(好きな書籍) |
||
12 |
発表4-2(好きな書籍) |
||
13 |
発表4-3(好きな書籍) |
||
14 |
ふりかえり |
||
15 |
ふりかえり |
授業の概要
5 分間で本を紹介し、最後にどの本が一番読みたくなったかを投票し勝者を決める「ビブリオバトル」を取り入れ、楽しみながらプレゼン力や伝える技術を磨いてもらう授業です。
テーマによる縛りや他の人の発表によって、普段自分が読まないような分野の本に関心をもってもらうとともに、学生が人前で発表をする経験を重ね、どのようにすれば伝えたいことをうまく伝えられるかを主体的に学ぶことを目的としています。
リフレクション(ふりかえり)を促す!
本授業では、様々な方法で学生のリフレクションを促す工夫が導入されています。
自分の発表をふりかえる
文献紹介のための発表の際、ビデオカメラを設置し、後に学生が自分自身の動画を見て学生自身の話すスピードや声、表情をふりかえる環境を作っています。
プレゼンテーションを行っている自分を後に客観的に見ることで、次のプレゼンテーションへの改善点を自ら見つけることができます。
授業全体のふりかえり
他者のプレゼンテーションを聞いて、良かった点、面白かった点、改善できる点をふりかえり、次の自分自身の発表に活かします。
具体的には、授業の終盤で短時間、グループで今日のふりかえりを行い、リフレクションシートに記入します。
グループで行うことで、他者がどのようにふりかえったのかを知ることもできます。
また、発表だけでなく、質問についても自分の質問回数を記入し、その内容を吟味します。
このようにふりかえりの時間を設けることで、学生も自分たちの活動から学び、先生自身も学生の理解状況を認識することができます。
また、コースの終盤では全体のふりかえりの時間も設けられています。
タイムマネジメントの工夫!
ビブリオバトルは、一人につき5 分の発表、3 分の質疑で書評を行います。
1 回の授業で7 名もしくは8 名が発表するとなると、テンポよく進めなければなりません。
発表学生が十分な準備をしてくるのはもちろん、交代のタイミング等にも気を向ける必要があります。
この授業では、流しっぱなしのタイマーを用いてタイムマネジメントをされています。
タイマーは全学生に見えるように配置されており、一人目の発表が始まると、その後はノンストップで、準備・発表・質問がそれぞれ終わるタイミングでベルがなります。このようにノンストップのタイマーを用いることで、授業全体で良い緊張感が生まれます。
また、各学生が紹介する書誌情報は都度、SA の学生がホワイトボードに書いてわかりやすく示すようにされています。
異なる分野の学びを促す!
この授業では、1 セメスターで一人4 回発表することになっています。
「普段読むもの以外の書物に関心を広げてほしい。」というねらいがあることからも、全て好きな本のみを選択するわけではなく、むしろ普段手に取らないような本も読むように課題が設定されています。
4 回の発表のうち、そのテーマは【自分の好きな本× 2 回、1945 年までの古典、異なる分野の本(図書館の書棚を指定して、理系学生は文系の本、文系学生は理系の本)】となっています。このように、課題を指定することで、普段自分では学ばない内容を学べるようになります。